Times Gallery Vol.5 2012Summer by古山拓氏
2011年秋から2013年夏までの2年間にわたり、仙台トラストシティの広報誌「The Trust City Times」の表紙を、仙台出身のアーティスト・古山拓氏に担当していただきました。
季節感あふれる仙台の街並みを、あたたかな水彩画で描き下ろしていただたいた作品をご紹介します。
場所・霊屋橋付近
仙台市街の真ん中を流れる広瀬川は、鮎が棲む川としても有名です。
初夏、鮎釣りを楽しむ太公望が竿を振る姿は、仙台の夏の風物詩ともなっています。
古山拓 プロフィール
水彩画家 イラストレーター
1962年生まれ。岩手県出身、仙台市在住。水彩画個展と広告イラストレーションの二本柱で活動中。
2008年、パリにて開催された国土交通省主催イベント【ようこそ!東北へ】にて東北風景紹介作家としてメイン展示。イラストレーション、絵本挿絵、新聞連載等、活動範囲は多岐にわたる。
年数回の個展を東北、関東、関西で開催。
2015年春、岩手町町立石神の丘美術館で過去15年の作品を展示した「古山拓水彩画展」が開催された。
ウェブサイト http://trumpet-tugboat.seesaa.net/
◆出版・掲載等
- 2004年、絵本「あしたのまちはどんなまち?」(自費出版)
- 2007年、「いきいき水彩画・11/花のある風景を描く」(日貿出版)
- 2007年、絵本「ツキを呼ぶ魔法の言葉 魔法使いのプレゼント」(マキノ出版刊)絵柄担当
- 2008年、ジュブナイル「ツキを呼ぶ魔法の言葉 不良少女の家庭教師」(マキノ出版刊)絵柄担当
- 2009年、画集 旅絵「広瀬川 小さな旅」(自費出版)
- 2011年、「水彩で描く美しい日本」(日貿出版)
- 2011年、「水彩で描く美しい日本−ふるさと東北」(日貿出版)
- 2013年、「七ヶ浜小さな旅」(自費出版)「子規と歩いた宮城」(丸善仙台出版センター)
- 2015年、海外美術情報誌・art newspaper AMA誌に作家インタビュー掲載
2年間表紙を担当した感想
お仕事を頂戴したのは、震災後の混沌とした時期でした。
アトリエも少なからず被害を受けましたので、TIMES表紙のイラストを描く打診は、とても有り難いものでした。同時にその媒体の役割を考えると身が引き締まりました。
二年間に渡ってトラストタワーをメインモチーフに描いたわけですが、震災後の仙台をリアルタイムに取材できたことは、自分にとっても大きな財産となったと思っています。
「ランドマーク」という言葉には、重い意味合いがあります。仙台の新しいランドマークとなったトラストタワーに関われた日々は、かけがえのない、また、推進力をいただけた大きな仕事だったとあらためて感じました。心からありがとうございました。
古山拓